名人和牛がこんなに美味しいのはどうしてですか?
家では日本語を話していたので、言葉的には日本の生活で不自由していませんが、生まれてはじめて日本で暮らしてみていろいろ驚かされることがあります。
食生活についても大きな変化があって、これまではパン中心の食事をしていましたが、お米を食べる機会が激増しました。
海外でも日本食はちょくちょく食べていて、現地のジャパニーズレストランにも行っていましたが、やはり本場の食事はとても美味しくて、何よりも使用している食材が違います。
一番の衝撃は和牛を食べたときで、それも最高級のA5ランクのステーキを高級なステーキ専門店でいただくことができたため、あまりの美味しさに声をあげて驚いてしまいました。
アメリカなどにいたときも、ちょっとした高級レストランでステーキを食べる機会はあり、そのときももちろん美味しかったですが、和牛は別格の存在で、世の中にこんなに美味しい食べ物があることに感動しました。日本のことをまだほとんど知らない私に、和牛がどうしてこんなに美味しい理由について教えてください。
和牛の美味しさの秘密は香りを柔らかさです
オージービーフをはじめとして海外にも美味しい牛肉はありますが、和牛のように口に中に入れた瞬間に溶けてなくなってしまうように代物はないといっても過言ではありません。
和牛と他の牛肉の違いは、香りと柔らかさです。輸入牛にはない特有の甘くて芳醇な香りが和牛にはあり、これを和牛香と言います。
ちなみに、松坂牛からはココナッツや樹木の香りがし、それが美味しさを感じさせる大きな要因になっています。
和牛の大きな特徴に霜降りが挙げられますが、和牛香は霜降り肉に含まれていて、外国産の肉には霜降り肉が少ないため、和牛のような美味しさを感じることができないのです。
和牛の肉質は血統によって決まります。特に黒毛和牛は遺伝的な要素から霜降りの具合が良く、香り高く柔らかさがあるため、強い美味しさを与えることができるようになっています。