個人で卸売業者から牛肉を購入する場合の注意点とは?
私みたいな下っ端の料理人はどこに行っても安月給であることから、安いアパートに住んで開業資金を貯めるために節約生活を送ってきました。お陰様で料理の腕もそれなりに上がり、開業資金も目標に達したので、この辺で本気でお店を持つ準備にかかろうと考えているのですが、その前にお店で出すメイン料理の味を完成させたいと思っています。
これまで料理に関しては妥協を許さず必死勉強してきたのですが、肝心のお店の経営については素人なので、その辺をもう少し勉強しなければいけません。
メインの材料である和牛の仕入れ方に関しても知識がないのですが、個人で卸売業者から牛肉を仕入れる場合の注意点があれば教えて欲しいので、どうぞよろしくお願いします。
卸売業者にも種類があります
今では昔に比べて市場もオープンになっているので、個人でも取引できる卸売業者はたくさんあります。牛肉の卸売業者と一口で言っても、実はそれには種類があります。
一次問屋と言われているのは、スーパーなどのような部分肉の流通を行っています。2次問屋とは、精肉などのパック業務を主体としていて、3次問屋はミンチの加工やハムやソーセージを取り扱いしています。
このことから、精肉などを安く大量に欲しいときには、2次問屋で取引した方が良いことになります。現在では、直接店舗に足を運ばなくても、2次問屋とネットでの取引もできるようになっています。
個人でも卸売価格で大量の和牛を仕入れることも可能です。卸売価格といっても、和牛は一般的な牛肉よりも単価が高いため、それを大量にまとめて購入するにはそれなりのお金がかかります。
店舗でしか提供していないケースでは、個人との取引は現金が当たり前で、資金力がない方にとってはこれが大きな負担になってしまいます。しかし、ネットで取引できるならクレジットカード払いなどにも対応している可能性が高いため、仕入れの負担を軽減させることができます。
その他には、卸売りで一度に大量の牛肉を注文した場合は、特殊なカタチで梱包されて自宅などに届くこともあるので、取り扱いにも注意が必要です。