卸売業者と小売業者との違いとは?
まずはアルバイトとしてある和食屋さんで働き腕を磨き、その後いろいろな料理を学びたくて店を転々として15年が経過しました。
初めから15年頑張ってお金を貯めて、自分のお店を持とうと決めていました。すでに居ぬき物件を見つけて内装の手直しをしているところです。
仕入先も見つけなければいけなくて、料理の腕には自信があるのですが、大学にはスポーツ推薦で入学して一応経済学部卒ですが、経営のことについてまったくの素人です。
聞きたいことは、卸売業者と小売業者との違いについてです。何となくは理解しているのですが、卸売業と小売業が何なのかも分かりやすく教えてもらえると助かります。
卸売業者と小売業者の大きな違いは販売形態です
小売業というのは、卸売業者から商品を仕入れして消費者へ販売する事業のことです。スーパーやコンビニなどの多種多様な商品を扱うお店から、特定の商品だけを販売している個人商店まで、小売業を営む法人や個人の数は卸売業と比べればかなり多いです。
卸売業者と小売業者の大きな違いは、販売形態にあります。卸売業者は、小売業者を顧客にしたBtoB(Business to Business)であるのに対して、小売業者は一般消費者を顧客にしたBtoC(Business to Consumer)の形態を取っているのが、両者の大きな違いです。
ただし、近年では卸売業者が直接一般消費者に商品を販売したり、小売業者が卸売を兼ねたりするケースもよくみられるようになり、両者の垣根がなくなってきています。
卸売業者と小売業者では、取り扱う商品にも違いがあります。
小売業者は、主に消費財と呼ばれる食料品や衣料品、家庭用品を扱いますが、法人を顧客とする卸売業者の場合は、消費財の他にも、生産財と呼ばれるメーカーが商品を製造するのに必要な原材料や部品などの幅広い商品を取り扱っています。
卸売業者と小売業者が担う役割にも違いがありますが、年々その区分も曖昧になりつつあるのが現実です。