肉や野菜の卸価格が上がる要因とは?
しかし、数ヶ月何もしないで家でのんびりしてみて、この生活が一生続くことにゾッとして、前から考えていた飲食店を始めることを決意しました。
昔から唯一の趣味が料理で、休みの日には料理しかすることがなかったので、自然に料理が上手くなり、周りからはプロ級の腕前だと褒められ、いつか自分のお店を持つという夢を持っていました。
半分は道楽みたいなもので、赤字にならなければよいと思い昨年の12月にお店をはじめました。
オープンしてからしばらくは商売も順調で、思っていた以上に利益が出ていたのですが、肉や野菜の卸価格が上がり大きなダメージを受けています。
特に最近では豚肉の値段まで急騰して、先月は少しですが初めての赤字を出してしまいました。
肉や野菜の値段が上がる要因にはどのようなことがあるのでしょうか?
輸入先の影響も受けて価格が変動します
猛暑日が続いたり日照不足になったりして出荷量が減少して市場に出回る農産物の量も減ると、価値が高まり卸価格も上昇します。
一部の野菜もそうですが、肉類の場合は輸入先の影響を受けて卸価格が高騰することもあります。特に牛肉に関しては、日本で消費されている6割程度が海外から輸入されているため、輸入先の生産に問題が発生すれば日本への供給にも大きな影響が及びます。
牛肉の輸入先は主にオーストラリアとアメリカとなっていて、オーストラリアでは2018年以干ばつが深刻化し、その影響で牛の数が減少しました。
アメリカでは新型コロナウイルス感染症の影響で、食肉処理場の一時閉鎖や操業停止などが行われ、日本の販売価格も高騰しました。
最近豚肉の価格が高騰している要因にも、中東情勢の緊迫化の影響で海外産の豚肉が高騰していたり、海外からの輸入が多くを占めている豚のエサが高騰していたりしていることなどが挙げられます。
ほかにも、国産の豚が猛暑により体調を崩して全体的な量が減少していることが、豚肉の値段を上げている要因となっています。